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 東芝の元社員の天野真家・湘南工科大学教授(59歳)が12月7日、日本語ワープロソフトの基本技術を発明した特許の対価として、同社に約2億6000万円の支払いを求め、東京地裁に提訴した、というニュースです。


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 この発明の一つは、入力した仮名を文の前後から判断し、漢字と仮名の交じった文章に変換する技術。つまり一般に「かな漢字変換」と呼ばれる機能です。近年は「ローマ字変換」が主流ですが、かなが50音あるのに対して、ローマ字はアルファベットの26文字しかなく効率よくキーが打てるローマ字を、かなに変換する部分が付け加わっただけで、基本的にはかな漢字変換と同じです。


 発明のもう一つは、一度使った漢字を優先的に出す技術、すなわち「学習機能」と呼ばれているものです。専門的な分野が違えば、それぞれに使われる言葉も違います。例えば、「じどう」といえば教育関係では「児童」、技術関連の分野では「自動」がよく使われます。学習機能があればどんどん文書作成速度が上がります。


 この2つの発明は、その後に開発されたほとんどのワープロソフトに取り入れられ、オフィスの生産性向上に多大な貢献をしてきたことと思います。また、最近では携帯電話にも取り入れられ、日本人にはなくてはならない機能といえるでしょう。


 「天野教授は、発明が単独なものであることを主張。民事訴訟法上の時効や特許の権利存続期間などを考慮し、請求権の残っている1996年、1997年の2年間で東芝が得た利益を26億円と試算。うち10%を請求…」ということです。


 会社の得た利益の10%が多いのか少ないのかはわかりませんが、これだけの発明が、毎年数万円の対価、であったというのはなんとも寂しい限りです。創造の産物に対しての相応の評価が望まれるところです。


 この裁判で思い出されるのは、平成13年(2001年)8月、青色発光ダイオード(青色LED)の開発者であるカリフォルニア大学の中村修二教授が、この技術の開発当時勤務していた日亜化学工業を相手に訴えを起こした裁判です。


 この裁判では、「発明はノーベル賞級の世界的発明といわれており、中村氏の貢献度を50%とした。結果、独占の利益の約半分の604億円が中村氏の発明の対価としている。これにより中村氏は残り404億円の追加請求(中村氏の請求額は200億円)を検討しているとのことである。」

(AllAbout→ http://allabout.co.jp/career/invention/closeup/CU20040201A/index2.htm )


 ノーベル賞級の世界的発明にしても、貢献度50%というのはすごいものでしたね。対して日本語ワープロの発明は、日本だけの貢献ということになるのでしょうか。これも人工知能理論を駆使し、日本語というわが国ではもっとも根本的な文化に対する貢献ということで、日本のノーベル賞もののような気がするのですが、そんなのはないのでしょうかね。


 青色LEDの生産や営業に携わった人、メーカーや代理店、宣伝費その他経費、…それらの多くの人々の力や資本力がなかったなら、いかに世界的発明でも売上を伸ばすことはできないとの観点からは、貢献度50%604億円というのはいかがなものか、…んー、とうなりを発してしまいそうです。


 東芝が日本語ワープロを開発した昭和52,53年ころ、そのころ私たちはなにをしていたでしょうか?

 私もコンピュータのプログラマーだったんですが…

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